プロローグ

【謎の親善大使】

 

 

「マメーリア王国より、親善大使のご到着です」

 今日も平和なキノコ王国。

 お城の上に、ぽんぽんと花火が上がる。

 キノピオが奏でるファンファーレと共に、玉座の前に現れたのは、黄色い服を着た二人組。

 彼らは、やがて王国を納める美しい姫君の前にたどり着く。

 優しげな微笑みを浮かべてそこに佇む彼女の前で、ローブを着た老人が、恭しく頭を下げた。

「キノコ王国の発展とマメーリア王国との親交を願い、マメラ女王から贈り物で御座います」

 しわがれた老婆の声に続き、後ろに控えていた背の小さい男が、自分の身長ほどもある巨大な宝箱を持って前に歩み出て、姫君の前にそれを差し出す。

 差し出された宝箱を受け取るべく、姫君が男に近づいた……その瞬間。

 宝箱の蓋がひとりでに開き、その中からバネのついた不細工な人形が飛び出して。

 その人形の口に当たる部分から、緑色の不気味な気体が、姫君の顔目がけて勢いよく吹き出したではないか!

 会場内が一気に騒然となる。

 その中でただ一人、愉快そうな笑い声を立てた老婆は、今まで身につけていた黄色い服を脱ぎ捨てる。その下からは、黒と紫を基調にした服をまとった姿が現れて。

 彼女が勢い良く両手を掲げると、彼女の周囲には、彼女に導かれるように紫色の雷が次々と落ちる。恐れおののき、その場にいた姫君の従者たちは、全員が一目散にその場から逃げだした。

 やがて、箱を持っていた小男も服を脱ぐ。服の下には赤いマントを着こんでいた。と、どこからともなく、掃除機のノズルを取り付けたような機械的なデザインのヘルメットがあらわれ、それは男の頭にすっぽりと収まる。

 掃除機のノズル部分が動き出し、姫君の周りにもうもうと立ち込めていた気体を吸い取り始める。気体がなくなると、今までせき込んでいた姫君が、やがてばったりとその場に倒れこむ。

 その姿を見降ろし、二人は再びげらげらと笑いだすのだった……。



【 マリオ & ルイージ RPG  兄弟の冒険日誌   】

 

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